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【2023年最新】海外SEOとは?日本との違い・注意点・コンテンツ作成のポイントを解説

検索順位を上位表示させるSEOは、インターネットをつかってビジネスを展開する上では欠かせないマーケティング施策です。定期的な施策を展開し、常に上位表示を目指す必要があります。

海外でインターネットビジネスを展開する上でも、国内と同様にSEO施策はとても重要です。
記事内では、海外SEOについてさまざまな視点から網羅的に解説しています。
海外へ向けてビジネス展開を考えている人は、ぜひ記事内容をご確認ください。

2023年最新の海外SEOトレンド

自然言語処理の活用

GoogleのSEO動向は、高品質・オリジナルでユーザー中心のコンテンツ評価、及び自動化による有用コンテンツの作成に集中。検索順位操作目的の自動生成コンテンツは避け、ユーザーへの価値ある情報提供を重視。AI生成コンテンツも適切に用いることで評価され、その基準はE-E-A-T(専門性、エクスペリエンス、権威性、信頼性)を満たすこと。Googleは情報の質と全体的な有用性に対する基準を維持し続けます。

E-E-A-Tの重視

Googleの品質評価ガイドラインは最近、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)にExperience(経験)を追加し、E-E-A-Tとなりました。この変更は、実体験を元にしたコンテンツの価値を強調。会計の専門家による確定申告書の記入方法や、実際にソフトを使用したユーザーによる評価など、体験に基づく情報が求められます。これらのガイドラインはGoogle検索の品質を評価するもので、直接的なランキング影響はありません。

ヘルプフルコンテンツアップデート

Googleのヘルプフルコンテンツシステムは、訪問者の満足度に基づいてコンテンツを評価し、価値のないコンテンツを自動的に識別します。サイト全体のシグナルが生成され、価値の低いコンテンツが多いと判断されたサイトは検索ランキングが下がる可能性があります。この過程は機械学習モデルにより完全に自動化されており、グローバルに動作します。システムの更新は継続的に行われ、有用なコンテンツを提供するサイトは高評価を得ることができます。

海外向けSEO対策について、具体的な戦略や具体的なステップを知りたい方は、”サービス紹介資料:海外向けSEO対策“をダウンロードしてください。

海外SEOとは

海外SEOとは、海外の検索ユーザーに向けて行うSEO対策の事を指します。多言語SEOとも呼ばれ、他の国の言語に翻訳したWEBサイトを検索エンジンに認識させ、検索上位を狙うマーケティングの施策。

海外SEO対策は、海外へ向けてサービス提供や商品販売を行なっている事業者には欠かせません。
国内向けSEO対策では、ユーザーの満足度を無視しているサイトは評価されないので注意が必要です。

単にキーワードを多く盛り込んでいるコンテンツや、不自然な被リンクを獲得しているサイトは低い評価をうけます。
海外向けのSEOも考え方は、国内SEOと同じです。現地のユーザーが検索する事を想定して、検索上位サイトを参考により内容を充実させたコンテンツを提供します。

海外SEOに適切に取り組めば、外国の検索ユーザーにアプローチでき、国内のみならず世界中へ商圏を広げることが可能です。
国内外から多くの見込み客を獲得できれば、必然的にコンバージョンも上がるでしょう。


日本国内SEOと海外SEOの違いとは?

前述のとおり、検索者へ向けてSEO対策を行うという考え方は、国内外のSEOも同じです。しかしターゲット層は異なります。
国内SEOは日本人の検索ユーザーを想定していますが、海外SEOはアメリカやアジア、ヨーロッパ各国の検索ユーザーへ向けてSEO対策を行います。

ターゲット層の違いによって検索する際の「検索意図」が大きく異なるため、適宜SEO対策が必要となります。

日本国内と海外向けSEO対策の相違点は下記の大きく4つです。

①ターゲット層・エリアが変わる

日本国内に向けたSEOと海外に向けたSEOでは、ターゲット層・エリアが異なります。

具体的に言うと、国内SEOの場合は日本人ユーザーを想定して行いますが、海外SEOの場合はアメリカやアジア、ヨーロッパ各国などのユーザーに向けたSEO対策が必要です。それにより、想定されるニーズはさまざまなものが挙げられます。

また、日本国内では人気コンテンツであっても、前提知識が異なる海外に向けて発信した時の反応が悪い場合もあります。そのため、日本で成功しているからといって、必ずしも海外でヒットするとは限らないことを押さえておきましょう。

コンテンツのトレンドがエリアによって異なるため、同じSEO対策を行うという考え方だけでなく、対象エリアごとの対策を取ることが欠かせません。さらに、海外のなかでもターゲット層の違いを理解し、適したSEO対策をしていくことが大切です。

②主な検索エンジンが国によって変わる

日本でよく使われる検索エンジンは、GoogleやYahooが代表的でしょう。

しかし、国によってはその他の検索エンジンが主流である可能性もあるため、必ずしもGoogleやYahooの使用率が高いとは限りません。そのため、各国で使われている検索エンジンに適したSEO対策が求められます。

例えば韓国であればNAVER、中国はBaidu、ロシアはYandexなど、日本の周辺の国だけでも3つも独自の検索エンジンがあります。

韓国のNAVERは韓国国外の企業のSEO対策が全く意味がないと言われるほど独特なアルゴリズムをもっており、特化した対応をしていく必要があります。NAVER独自のSEO対策はこちらの記事で解説をしておりますのでご覧ください。

このような違いについても理解し、適切な対策を取っていくことが欠かせません。

③競合が増える

2020年3月末の時点において、インターネットで使われる言語は英語が最も多くなっています。Internet World Statsの調査によると、1位の英語が25.9%、次いで2位の中国が19.4%となっており、日本語は2.6%(8位)しかありません。

これにより、世界的に英語を使ったサイトが多いため、海外SEOは国内SEOよりも競合が増えると考えられます。

そのため、よりキーワード選定が重要なポイントとなり、検索ヒット数や検索ボリュームを考慮してコンテンツを作っていく必要があります。

④効果の測定・修正

海外SEOを行う場合、どの国の検索順位を測定したいのかを決めることがポイントです。

ターゲットとする地域が明確に決まっているのであれば、該当する国における検索順位を測定し、もし決まっていない場合は、世界で最も事業が盛んなアメリカの検索結果を参考にすると良いでしょう。

コンテンツは公開したら終わりではなく、キーワードを選定してコンテンツを作成・公開した後は、定期的に効果を測定し、修正することが必要不可欠です。

そのプロセスにおいて言語が関わるため、特にコンテンツの編集・修正においてはネイティブのアドバイスを受けることが好ましいでしょう。

日本と海外のSEO対策の違いについて、より詳しく学びたい方は、こちらの”サービス紹介資料:海外向けSEO対策“をぜひご覧になってみてください。

海外SEO対策のメリット

海外SEOを行うことで得られる主なメリットは以下の2点です。

  • 検索流入増加による見込み顧客の獲得
  • 中長期的な資産となりマーケティング費用が削減できる

詳細を詳しく説明します。

検索流入の増加による見込み客獲得

日本国内だけでなく、海外からも安定的な検索流入を得られると、自然と見込み客数も増え、コンバージョン率がアップします。

下記は中古買取サービスの対策キーワードと検索ボリュームのサンプルです。

マーケティングファネルで考えると自社サービスを認知し検索しているユーザーからの購買が最も単価が安く獲得効率が良くなります。

ですが、世界的なブランドでもないかぎり海外進出する際に自社のサービスを認知し指名検索を行うユーザーのパイは限りなく小さいでしょう。

そのため、「自社を認知していないがサービスにニーズのあるユーザー」が検索するキーワードを特定し、その検索上位へ表示できれば見込み顧客の自社サイトへの流入が期待できます。

上記の買取サービスの場合、「Sell my Bag」や「Where to sell my Bag」などのキーワードがSEO対策の対象となります。

一度検索上位が取れたとしてもそこで終わりではなく、継続して検索エンジンからの評価や成果を出すために、コンテンツの質を磨き続ける作業も合わせて行います。

ユーザーが必要とする良質なコンテンツを定期的にブラッシュアップしましょう。

中長期的な資産となりマーケティング費用が削減できる

SEO対策はすぐに効果が出るものではないため、自社の見込み顧客の獲得のためには

  • 検索連動型(リスティング)広告
  • SNS広告
  • ディスプレイ広告

など刈り取り型の広告の併用が必要です。

ですが、刈り取り型の広告は獲得効率の上限があります。どれだけ広告費をかけても自社サービスを知らない・理解していないユーザーの場合は、サイトに流入させて購買まで繋げるハードルは高く、顕在層以上に対象ユーザーを広げ売り上げを拡大しようとすると広告の費用対効果は悪くなっていきます。

画像のように、初期のユーザー獲得には刈り取り型の広告を使用し並行してSEO対策へ投資することにより検索上位に表示されるページが増えれば、放っておいてもサイトへ見込み顧客が流入するため

  • SEO記事流入経由での売り上げの獲得
  • サービスの指名検索数の向上に刈り取り型広告の効率の改善

が見込め、中長期的にマーケティング施策全体の効率の向上が見込めます。

集客とあわせて効果的なマーケティングで、成果の拡大を目指しましょう。

海外SEOがもたらすビジネスのメリットを深掘りしたい場合は、”サービス紹介資料:海外向けSEO対策“をダウンロードして、さらなる情報を手に入れましょう。

海外SEO対策のデメリット

海外SEOには注意すべきデメリットがあります。ポイントは費用面と知識面。

以下、2つの項目にて詳細を説明します。

SEO対策の知識不足による失敗

海外SEOのデメリットは、中長期的に取り組む施策であることから、知識不足で始めた際の失敗のリスクです。

例えば、海外向けのサイトを国内向けのサイトのサブディレクトリで公開した場合、日本のサイトの評価を受け継ぐことになります。そのため、元となる国内のサイトの品質が悪いと海外向けのサイトも品質が低下してしまうことも。

  • 日本国内の評価を”受け継ぐ構造”
    • 国内ドメイン:▲▲▲▲▲▲.com
    • 海外ドメイン:▲▲▲▲▲▲.com/en
  • 日本国内の評価を”受け継がない”構造
    • 国内ドメイン:▲▲▲▲▲▲.co.jp
    • 海外ドメイン:▲▲▲▲▲▲.com

一度低評価がついたサイトを改善するのは0から対策を始めるよりも難易度が高いと言われており、大きな時間・費用的な投資が必要となるのは必至です。

また、SEO対策の失敗では、コストだけでなく時間の損失ややる気の低下が大きなデメリットとなります。

SEO対策は中長期的に見た際にコストパフォーマンスのいい施策ですが、作業にかかる時間や手間は膨大です。対策を行なった結果、思うような成果が出なかったときの社内的な徒労感や喪失感は想像を超えるものです。

SEO対策のように手間や時間がかかる作業は、今後の展開を考慮してなんの成果もでない失敗は避ける必要があります。こちらは最低限の知識をつけることで回避できるデメリットととなるため、初期は時にノウハウを持つ支援会社や専門家へ意見を聞くことが重要です。

運用コストがかさむ

SEO対策は自社で行う場合は必要コストが低いため費用対効果が良い施策です。

しかし、多言語サイトを作成し本格的に海外向けのSEOを行う際には、少なからずコストが嵩みます。
具体的には

  • サイトの運営管理費用
  • サーバー代金
  • SEO分析ツール費用
  • コンテンツ制作費用(多言語でのライティングが可能なライターの起用など)
  • 契約する場合)SEO対策支援会社の月額費用

が考えられます。

サイトとドメイン、言語の数が増えれば増えるほど運用管理費も増えます。

コストが気になる場合、まずターゲットとする国を限定して、成果が継続して出るようになった後に、少しづつ拡大していく方法もあります。

しかし、成果が出ていれば、多少のコストはデメリットとはなりません。SEO対策はある程度の成果が出ると、コストや工数などのデメリットを相殺できます。
逆に思うような成果がでないと、デメリットが顕在化するでしょう。

海外SEO対策を行う際の重要ポイント

海外SEO対策ではテクニカル面も重要なポイントです。チェックポイントを5つ紹介します。

  1. 言語に合わせたURLの設定
  2. 言語が分かる人のサポート
  3. 現地に対応したサーバーの利用
  4. 検索エンジンの言語対策としてlang属性を使う
  5. トップレベルドメインを使う

以下、詳細を説明します。

言語ごとに独自URLを設ける

海外の検索エンジンで検索され、ユーザーにどんなサイトなのか認識してもらうには、現地の言語で作成したサイトを、それぞれ作成し検索エンジン側に認識される必要があります。

URLの設定は以下3つのパターンです。

  1. example.jpのjpの部分を変えるドメイン変更
  2. ja.example.comのjaの部分をenなどに変更するサブドメイン変更
  3. example.com/ja/のjaの部分をenなどに変更するサブディレクトリ変更

3つのパターンを踏襲することで、独自URLの設定に対応できます。それぞれのパターンでメリットデメリットがありますが、3のパターンでは日本国内で蓄積したドメインパワーを引き継ぐことができます

例えば、日本でSEO対策に力を入れているクックパッド社のWEBサイトでは日本サイトを「.com」で構築し、国内で蓄積したドメインパワーを活用し各国のページを「/us」等のサブディレクトリで構築しています。

参照:クックパッド

テクニカル要素だけでなく、ユーザーの安心感の面でもドメインは重要です。

今どきサイトを訪問する時にURLを見るユーザーがいるのか、という考え方もあります。しかし、多くのユーザーが閲覧することを前提にすると、URLを整えることは重要です。

海外サイトは国内サイトとくらべてフィッシングサイトなどの、詐欺サイトが横行しているため、国内よりも細かい配慮が必要です。
面倒な手間を惜しまずに、細かく精度の高いサイト制作を心がけましょう。細かい作業の積み重ねによって、ゆくゆくは大きな成果を生み出すことができます。

ネイティブレベルの人によるコンテンツ作成・監修

最近では翻訳機能の精度向上によって、いろいろな言語を解読できるようになりました。
現地の言葉ができなくてもコンテンツ作成ができそうですが、実際には現地の言葉に精通した人の監修のもと、コンテンツ作成にあたりましょう。

例えばこちらは「味噌汁」を日本とアメリカで検索した際に上位表示されるコンテンツの違いです。

  • 日本語 → 味噌汁のレシピのみ記載されたコンテンツが表示される
  • アメリカ → 「味噌汁とは何か」をはじめとしたコラムを含むコンテンツが表示される

なぜこのようになるかというと、日本では味噌汁は国民的料理のため味噌汁とは何か?」のような解説は今更必要ないでしょう。

ですが、アメリカは日本に旅行したこともなければアジアの料理を食べたこともない方が大勢います。その方が「味噌汁 レシピ」と検索した際には「そもそも味噌汁とはこのような定義の食べ物」という前提知識を含めたコンテンツの方が、ユーザーの検索意図を満たす良質なコンテンツと判断されるワケです。

そのため、日本語で作ったテキストをもとに、そのままコンテンツを作成しても前提知識が異なる海外では辻褄があわず、現地の人に意味が通らず、信用も獲得できません。
読みにくいテキストのままコンテンツを公開しても、Googleから良い評価は得られず上位表示にはつながらないことでしょう。

現地の人に違和感なくスムーズに読んでもらうためには、ネイティブレベルの語学力を持つだけでなく、現地の文化に精通した人にコンテンツを監修してもらうことが必須となります。

日本語で元となるコンテンツがある場合の翻訳・ローカライズの際には日本語原文をそのまま渡して翻訳すると、どうしても元のコンテンツに影響されてあまり質が上がり切らないことが多くあります。

そのためおすすめの進め方は

  • 日本語記事を目次・骨子だけに戻す
  • 骨子を現地で評価されているコンテンツを参考に現地目線で添削
  • 骨子が完成した段階で中身を執筆する

ただの翻訳の場合と比較すると工数が増えますが、ただでさえ効果が出るまでに時間のかかる海外SEO対策で質の低いコンテンツを量産しても成果につながらず、手間と時間を無駄にすることに。
ネイティブレベルの語学力・現地感覚を持つ人を探すのは大変ですが、海外SEOに取り掛かる場合、手間を惜しまずに丁寧に対策しましょう。

SEO対策に掛けた時間の分だけ、後々成果となって現れるでしょう。

ターゲットとする国で使われているサーバーを使う

SEO対策の効果を上げるために、ターゲットとする国で使われているサーバーを利用しましょう。
WEB上に公開されているWEBサイトが自国のサーバーにアップロードされているか否かで、検索エンジンの評価が異なるといわれてます。

日本だけで提供されているサーバーでなく、世界でよく使われるAWSなどのサーバーを活用するとよいでしょう。
日本のサーバーは、海外からのアクセスに制限を掛けていることが多くみられます。アクセス制限がかかっていると、SEO対策自体が全く意味をなしません。

幸いにも多数のエリアで活用されているAWSというサーバーがありますので、無難な選択をしておくのがよいでしょう。

サイトのコーディングでlang属性を使う

多言語サイトであることをGoogleのクローラーに認識してもらうためにlang属性を設定します。
lang属性を設定することで、検索エンジンに異なる言語のサイトが存在することを知らせることができます。

この作業はアノテーションと呼ばれ、異なる言語でも同じサイトとして認識される重複が発生したり、現地の言語で検索しても日本語サイトが表示されたりする可能性が高まります。
サイト構築のテクニカルな面なので、サイト制作のコーディング担当者やWEBデザイン担当者向けの内容です。

SEO対策はテキストで出来る対策よりも、コーディングやWEBデザインで行う根本的な対策のほうが大きなウェイトを占めています。こちらはSEO対策からユーザー流入を獲得するまでの対策イメージです。


サイト制作の段階でコーディングやWEBデザインをSEOに最適化しておけば、その上に積み重ねるテキストやコンテンツ作成でSEOの効果を最大化することができるでしょう。

逆を言うと、どれだけコンテンツが良かったとしても検索エンジンに評価されにくいWEBサイトの構造となっていれば成果に繋がることはないと言えます。

地道な作業ですが、質の良いWebサイトを運営するにはかかせない要素です。抜かり無くしっかりと対応しておきましょう。

WEBサイトの規模が大きくなるほど、WEBサイトの土台の強さが試されます。

トップレベルドメインの活用

海外SEOを視野に入れてドメインを取得する場合、国コードトップレベルドメインを取得しましょう。
国コードトップレベルドメインとは、日本では.jpアメリカでは.usアラブ首長国連邦では.aeなどと決められています。Googleなど検索エンジンのクローラーは国コードトップレベルドメインで、どの国のサイトなのか判断しています。

海外SEOの対策では、国コードトップレベルドメインを使うと検索上位表示が狙いやすくなるとされています。

他には、.comのようにどの国でも使われているドメインを活用するのも効果的です。多くの国で使われているため、多くのアクセスを獲得できる可能性が高まります。多言語サイトの場合、すべての国に国コードトップレベルドメインを使用し、ドメインパワーを強めていくのは現実的ではないため「.com」で構築し、「.com/us」「.com/fr」などで言語や国の指定しているサイトが一般的です。

なお、「.com」や「.net」は「ジェネリックトップレベルドメイン」と呼ばれるものです。

こちらはGoogleが公開しているドメインの種別の長所・短所の一覧となります。

参照元:Google Search Central|Managing multi-regional and multilingual sites

海外SEO対策の進め方は?基本の4ステップ

海外SEOの基本的な流れは国内SEOと同じです。

ターゲットの選定やキーワード選択など、現地の地域に合わせた内容に違いがあります。

以下、詳細を説明します。

①ターゲット明確化

まずは、現地のユーザーへ明確なターゲティングを行います。どのユーザー層へ何を訴求するのか、を深堀りしつつターゲット層を浮き彫りにします。
ターゲット層の選定はペルソナ設定を行いましょう。ペルソナ設定とは、ターゲットとする架空のユーザー像を綿密に作り上げ、ペルソナへ向けて訴求するイメージです。
ペルソナ設定が綿密であればあるほど、ターゲット層へピンポイントな訴求が届くようになります。

ペルソナ設定を行うには、ターゲットとする現地の背景を知る必要があります。ペルソナを作り上げるために、まずは現地の市場を調査することから始めましょう。
よいペルソナ設定が出来ると、その後のマーケティングの成功率を上げることができます。

②対策キーワード・LPの選定

キーワード選定は、検索上位を目指すために設定するキーワードです。検索ボリュームが多いキーワードで上位表示されると多くの検索流入を見込むことができます。
キーワードは、自社のサービスや商品に関連性のあるワードから選ぶのが一般的です。ボリュームの大きなキーワードからボリュームは小さいけど、ピンポイントに訴求できるキーワードまで網羅的に対策することで、高い効果を発揮します。

キーワード選定の方法は、GoogleのGoogle Adwordsで検索ボリュームを確認しつつ、キーワードを探す方法が一般的です。
キーワード選定の過程で、競合サイトがどのような内容で記事作成しているのか、確認しておきましょう。

③コンテンツ設計

設定キーワードで上位表示されている競合コンテンツを参考に、より内容が充実した質の高いコンテンツを作成します。
コンテンツ作成は、キーワード以上にユーザーが検索した動機と背景が重要です。的確に背景を読み取り、コンテンツ内で適切な答えを返すことができれば、ユーザー満足度を高めることができます。

国内、海外ともに検索者のニーズを満たすには、背景の適切な読み取りが欠かせません。
コンテンツ作成の方針が定まれば、ネイティブレベルの作成者へ依頼しても、許容範囲内に収まるコンテンツを作成してくれるでしょう。

④効果の測定・修正

キーワードでの順位が期待通りの順位でない場合、リライトを行いましょう。

リライトを行ってから2〜3週間後にまた効果を測定し、改善修正を繰り返します。

【エリア別】海外SEO対策の進め方のポイント

ここでは、海外SEO対策の進め方について、代表的なエリアにおけるポイントを解説します。

3か国ほど紹介しますので、確認していきましょう。

①中国

中国では、日本で主流であるGoogleはほとんど使われておらず、メインの検索エンジンは「Baidu」「Sogou」「Haosou」の3つです。

なかでもBaiduは多くのユーザーが利用しており、SEO対策を重点的に行うべきといえます。

主な対策として、次の3つのポイントを意識して行うと良いでしょう。

  • Bauduへのサイト登録
  • meta情報の設定
  • 中国工信部のサイト登録申請

3つ目のポイントは特に重要であり、Baiduは中国工信部への登録がSEO対策において重要視されるため、必須といえます。

中国向けSEOサービスについて、詳しくはこちらのページよりご覧いただけます。

関連リンク:中国向け SEO 対策サービス

②アメリカ

アメリカのSEO対策は大きく日本国内と差がありませんが、リンクの獲得が重要になります。

内部SEOについては、次のようなポイントがポイントが挙げられます。

  • 現地ユーザーの検索キーワードの洗い出し
  • 競合サイトのドメインの強さや外部リンクの数、コンテンツ数などの調査
  • 現地のアルゴリズムを意識したソースの最適化やキーワード選定

内部対策が完了したら、ネイティブや現地のSEO会社監修によるキーワードが最適化されたコンテンツを作成しましょう。

また、リンクを獲得するためには、大手メディアやSEO会社が運営しているプラットフォームなどに記事を投稿し、対策サイトへリンクすることがポイントです。

③タイ

タイでは、日本と同じようにGoogleがメインの検索エンジンとして使われています。また、Google検索と並行してInstagramやFacebookが普及しており、SEO対策についてはまだ本格的な対策がされていません。

しかし、新型コロナウイルスの影響でIT事業が注目されたことにより、Webマーケティングの重要性が増してきている現状にあります。

そのため、現段階ではGoogleSEOのコンテンツ対策をすることである程度の対策を取れると考えられます。

④韓国

韓国では日本とは違い、NAVERという検索エンジンが大きなシェアを持っています。

NAVERの特徴として

  • NAVERが提供するサービスのコンテンツが上位表示されやすい
  • サービスジャンルのブロックごとに表示されるため、ブロック内の上位表示だけでは検索上位にならない
  • 企業の自社サイトは一番下に表示されることが多い

上の画像がNAVER で「日本一人旅」と検索した際の検索結果となります。企業が公開するコンテンツは全く表示されていません。

こちらはNAVER を利用するユーザーが参考にする情報源をまとめたものなります。

韓国インターネット振興院消費者調査より

韓国ではSEO対策が全くできないかというとそうではなく、NAVER で上位に表示されやすいジャンルのブログを活用してキーワード対策をしていくのが基本となります。

韓国のSEO対策について詳しく解説した記事がこちらになります。

海外SEO対策の事例をご紹介

ここでは、弊社の海外SEO対策の事例を紹介します。

B2B事業

アメリカをターゲットとしたB2B事業において、広告の集客率が悪化したことをきっかけに、自社の認知拡大やインバウンドリードの獲得を目的とした海外SEO対策をサポートさせていただきました。

対策内容

  • テクニカルSEOの対策
  • index率の改善
  • コンテンツ設計・計画

成果

  • 「自然検索数流入数152%増加」
  • 「自然検索経由CV数147%増加」
  • 「グロースCPA1/5削減」

などを成果として出すことができ、SEOからの自然流入数を向上させるだけでなく「グロースCPA 1/5削減」という、マーケティング施策全体の改善に繋げることができました。

アパレルEC

アメリカやヨーロッパ諸国に向けたアパレルECにおいて、対策キーワードにおける安定した検索流入を得られなかったことをきっかけにSEO対策を相談いただきました。

対策

  • テクニカルSEOの対策
  • コンテンツ設計・作成サポート
  • サイトのテーマ性の向上

成果

  • 自然検索数「指名」キーワードの3位圏内キーワード比率が87%→94.4 % 
  • 「商品名」「商品情報」「料金」の3位圏内キーワード比率が49.1%→59.7 %
  • /blogs/配下の流入数が5倍に向上(1,025→5,027)

指名検索だけでなく、商品名や料金などでも上位に表示することでCV数の底上げができただけでなく、ブログ関連の流入が増えたことで見込み顧客リストが拡大し広告施策の効率化もできた事例となります。

国内大手化粧品メーカー

国内では圧倒的優位に立っている競合商品に、韓国現地では圧倒的な差で負けていることから、認知を獲得し、インバウンドでの売り上げを上げたいと相談いただきました。

対策

  • ベンチマーク企業のコンテンツ調査
  • オンラインとオフライン施策の繋ぎ込みのため重点店舗を決定
  • 検索エンジンのNAVERのSEOに強いインフルエンサーの継続起用

成果

  • 対象ブランドの指名検索ボリューム(= 認知度)が5倍に成長
  • 「日本 ドラッグストア」などのビッグワードでのSEOの上位表示
  • 韓国人が日本旅行する際に必ず調べる「日本 ショッピングリスト」にて対象商材を含むUGCが多数公開される
  • インフルエンサーとのタイアップ記事が韓国で月間 400 万 PV のNAVERモバイルの TOP ニュースにて、当該記事が約 8 時間掲載。(通常広告料 100万円/1時間なので、本施策では800万円相当を無料で受益したことに)

インバウンド旅行者へのSEO対策にとどまらず、韓国現地の消費にも影響を与える大きな成果を出しています。

海外SEO対策・海外サイト制作ならLIFE PEPPER

LIFE PEPPERには、10年以上の海外滞在歴を持つ帰国子女や海外出身ネイティブスタッフが7割程度在籍しています。

海外SEO対策のコンサルティングから海外現地目線でのコンテンツ制作や多言語サイト作成はLIFE PEPPERの得意とする分野です。ご検討の際はぜひお問い合わせください。

LIFE PEPPERの海外SEOや多言語サイトの強み

https://lifepepper.co.jp/abroad/global-seo-service/

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まとめ

海外SEO対策の基本的な流れは、国内SEOと大きく変わりません。

異なる点で重要なポイントは以下の3点です。

  • 現地のトレンドやよく使われている検索エンジンなど把握する
  • ドメインやコーディングなどテクニカル面の対応
  • 現地目線を持つ海外ネイティブの人にコンテンツを監修、作成してもらう

SEO対策は、事前情報の量と正確さが成功と失敗の分かれ目です。まずは対象とする現地のトレンドやキーワードボリュームなど、必要情報を把握しましょう。

テクニカル面の対応が完了したら、最後はネイティブの人の力を借りて完了です。

翻訳機能に頼らずにネイティブレベルの人に、コンテンツを作成、研修してもらうことが重要です。

LIFE PEPPER では、海外マーケティングに役立つ基礎知識やノウハウをまとめ、50種類以上のお役立ち資料を公開しています。

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